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数学教師の思い入れと生徒の気持ちとのすれ違い

数学の教師の多くは、
生徒たちに単に数学の計算だけができるようになってほしいとか、
数学の知識をたくさん持つようになってくれればいい、
とは思っていないように感じます。

私たち数学教師は、数学の学習を通じて、
論理的なものの考え方や説明の仕方とか、
問題解決のためのアプローチの仕方とか、
そういったものを身につけて欲しいと思っています。

これらは単に数学を学んだだけでは身につきません。
数学を学べばそれだけで論理的思考力がみにつくかというと
残念ながらそうではありません。
これは形式陶冶説と呼ばれるものですが、
すでに100年以上前に否定されている考え方です。

では、数学を学ぶことが論理的思考力を養うのに
全く役に立たないかというとそうでもありません。
実は「何を学ぶか」と同時に「どう学ぶか」が大切なのです。
数学を学習していても、解き方をただ暗記して、
それを機械的に繰り返しているだけでは、
論理的思考力は養われない、ということなのです。

ですから、「考える」ということが大事になってくるので、
私たち数学教師は答えを伝えるだけではなく、
どう考えるかを説明します。
ですが、生徒たちの中には、そんなまどろっこしいことはいいから、
解き方だけ教えてほしい、という態度の生徒がいます。
具体的な行動としては、説明をほとんど聞かず、
黒板に書いたものだけをとりあえず写す、そういう生徒です。
これでは、なかなか理解もできませんし、
問題を解く力を身につけることもできません。
そうすると、余計に面白くなくなってくるので、
授業を聞かなくなる、という悪循環の始まりです。

教員は答えを導く過程が大切だと考え、
生徒は手っ取り早く答えを手に入れる方法を知りたいと思う、
そこに教員と生徒との感じ方のギャップがあります。
(もちろん全ての生徒、全ての教員ということではありませんが…)

ここで問題となるのは、どんなに答えを導く過程を説明しても、
生徒にとっては受身の授業でしかないということです。
大切なのは「どう学んだか」ですから、
考え方を身につけさせるためには、ヒントは与えるにしても、
生徒たちが自分で考える場を提供することが必要だということです。

言うは易く、行なうは難し、なんですけどね…



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そら先生 * 数学学習全般 * 20:07 * comments(2) * trackbacks(0)

コメント

はじめまして!個人塾を経営している者です。
考えることをきらう高校生は、個人的な資質と言うよりも
硬直した小学校の算数教育に長年涵養されたたまものではないかと考えます。
図を描いて自ら納得できる式を使って、割合や速さの問題を解いた子が「どうして教わった通り公式にあてはめて解かないの?」と叱られる子が私のまわりでは後を絶ちません。
おそらくカリキュラム・指導方法が根底から見直されなければ、そのような高校生はこれからも大量に続出するのではないかと思います。

PS
TBがうまくいきませんでしたので、参考記事を貼り付けます。

あのね、「割合の公式」なんか覚えちゃダメなんだよ!
http://blog.livedoor.jp/yoursong2005/archives/51419166.html
Comment by こだま @ 2009/04/03 8:44 AM
>こだまさん

コメントありがとうございます。

そうですよね。
自分で見つけた、自分が分かりやすい方法で解くよりも、
公式通りに解くことを強制されたら、
算数も数学もちっとも面白くないですし、
考える力が育つとは思えないですよね。

問題を解く方法は様々あっていいと思いますし、
算数・数学を理解する方法も人それぞれだと思います。
それぞれに違うからこそ面白い、そう思っています。
Comment by そら @ 2009/04/04 5:41 PM
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